高校生の心の機微を描いた劇「出停記念日」(島元要作・福永武史演出)が4月3~5日、那覇市のわが街の小劇場であった。舞台経験豊富な県内高校生たちが心の揺らぎを現役感たっぷりに表現した。

教室内での高校生たちの心の機微を描いた「出停記念日」第1幕の1場面=那覇市・わが街の小劇場

 4日昼公演は第1幕「少女たちの物語」と第2幕「少年たちの物語」で色合いの異なる学校の情景がコントラスト豊かに描かれた。

 「少女たちの物語」は文化祭打ち上げでの飲酒がばれ、40人中36人が停学になったクラスが舞台。多くの生徒が罰則でグラウンドに出ている中、教室で時間をもてあます4人を軸にストーリーが進む。

 疎外感や仲間意識が交錯。若者らしく感情が揺れ動く一方、学校側への冷淡な視点なども盛りこまれて現代的な感覚も印象づけた。劇団H2Oなどで舞台を踏んできた嘉数雅生、金城萌那、喜納香音や映画主演経験のある儀間果南、上原万衣乃が出演。

 「少年たちの物語」はクラスになじまない高校生(宮城邦迅)と体育教師(福永武史)と担任教諭(神田青)が三つどもえで気持ちをぶつけ合う。反抗期特有の理屈や大人ならではの正義感がユーモラスに描写されていた。終盤で「少女たち-」とつながっていることが判明する仕掛けも作品に厚みを出した。