【嘉手納】嘉手納町兼久の米軍施設「嘉手納マリーナ」の海岸で17日午前、クジラの種類である子どものコマッコウ1頭が砂浜に打ち上げられ衰弱しているのを住民が見つけた。体に複数の傷があり、弱った状態で迷い込んだ可能性がある。海洋博公園の動物管理チームが保護し、同公園のプールに移されたが18日正午の時点で「予断を許さない状態」という。数少ない保護・回復例となることを願って点滴など懸命の治療が続いている。

保護された後、予備のプールでマダライルカ(左)と泳ぐコマッコウ=17日午後8時半ごろ、本部町・海洋博公園(海洋博公園提供)

 コマッコウは同じ属のオガワコマッコウと同様に沖縄近海に生息する。同チームによると、県内の海岸で見つかることもあるが、既に死んでいる場合が多い。チームリーダーの徳武浩司さんは「浜に打ち上がること自体どこかおかしい状態であり、一般的には回復は99%厳しいが、懸命に治療している。元気になれば貴重な事例となる」と話す。

 保護されたコマッコウは体長222センチ、体重160キロのオス。ダルマザメにかまれたとみられる傷跡も複数あった。

 住民の通報を受けたニライ消防本部が17日午前11時に海洋博公園動物管理チームに連絡。飼育員と獣医師ら6人が午後0時半ごろ現場に到着し、車中はマットを敷いて水をかけて移動した。同公園に到着後は検査や点滴などをしてプールで泳ぐまで一時回復した。

 しかし、一夜明けた18日朝には再び元気がなくなったため、個別の水槽に移し、治療が続けられている。