商船三井客船(東京都、山口直彦社長)が運航する「にっぽん丸」(2万2472トン、定員524人)の沖縄クルーズが4月、7年目を迎えた。沖縄県産素材にこだわった船内の食事を目当てに、ことしは全国44都道府県から約2千人が参加する予定。シェフが寄港先の市場で買い出しして料理するなど、乗客が少ないからこそできる工夫で「美味なる船」と呼ばれている。

沖縄県産食材をふんだんに使ったにっぽん丸のコースランチ=18日、那覇港新港ふ頭の同船内

(資料写真)にっぽん丸=2016年4月、南大東漁港沖

沖縄県産食材をふんだんに使ったにっぽん丸のコースランチ=18日、那覇港新港ふ頭の同船内 (資料写真)にっぽん丸=2016年4月、南大東漁港沖

 乗客は那覇空港に集まって、にっぽん丸で離島を巡った後に、再び空港で解散する「フライ&クルーズ」で楽しむ。3泊4日の4コースがあり、那覇発着で離島など2カ所を訪ねる。南大東島や久米島、座間味島など、大型クルーズ船の入港が難しい島を選ぶことで他社との差別化を図っているという。同社の中條浩靖営業グループ課長は「3割を占めるリピーターのためにも、新たな寄港先を開拓したい」と話す。

 料理でも差別化を図る。大型船は調理済みの状態で数千人分を仕入れ、温めて出すのが一般的。にっぽん丸は、専属のシェフが寄港先で食材を調達し、調理する。メニューは出航前に客層をみて決めるため「レシピはない」という。

 18日、同社が県内の観光関係者を対象に開いた昼食会では、豆腐ようや県産のアカジンミーバイ、伊勢エビなどが並んだ。デザートには、那覇到着後に仕入れたアイスクリーム。山口社長は「日本のカリブ海、沖縄の魅力を食材でも伝えたい」と話した。