障がい者の生活訓練や就労継続支援B型の福祉サービス事業を行うサポートセンター「アジュテ」(沖縄県うるま市石川赤崎)が、生地作りから縫製まで手掛けたオリジナルバッグを3月に商品化した。利用者が分担作業で仕上げたバッグは4種類で、ブランド名はセンターの名称をフランス語表記した「Ajyute」。花をイメージしたデザインが特徴で、センターの職業指導員を務める登川雄一朗さん(30)は「福祉というイメージではなく、品質にこだわった」という自信作だ。

「アジュテ」の利用者が作ったオリジナルブランドのトートバック

バックの縫製を手掛ける「アジュテ」の利用者と職員ら=うるま市石川赤崎「アジュテ」

「アジュテ」の利用者が作ったオリジナルブランドのトートバック バックの縫製を手掛ける「アジュテ」の利用者と職員ら=うるま市石川赤崎「アジュテ」

 アジュテは2012年に開所。主に縫製作業を行っており、これまでコースターなどオリジナルの小物の手工芸品や枕製造業の委託製造を請け負ってきた。16年度は市の「新商品開発およびブランド化促進事業」を受託し、オリジナル作品づくりに挑戦。これまでは既製品の生地を使っていたが、ブランド化事業では、生地の発注からデザインまでを、登川さんの知人のデザイナーと試行錯誤しながら製作。綿100%で抽象的な花をイメージしたデザインが入った3種類の生地を作った。

 商品は、持ち手にデニム生地をあしらった「デニムトートバッグ」など4種類。マチの部分が広く、たっぷりと収納できる。

 センターでは、利用者が型紙に沿って生地を裁断したり、縫製、ファスナー付け、検品までを流れ作業で担当。工業用ミシンを使うのは初めてという男性は、率先して作業を行い「とても楽しい」と腕を上げているという。

 登川さんは「ブランド化することで作る側の励みにもなる。クオリティーの高い商品を作ることで自信ややりがいにもつながると思う。大量生産はできないが、それも価値になるのでは」と話す。

 バッグのほか、既製品の男性用のシャツにオリジナル生地をポケットにあしらった商品も手掛けている。今後はポーチやペンケースなども「Ajyute」ブランドで商品化する予定だ。バッグは7500円。

 商品は市役所内の売店と「アジュテ」が運営するカフェで販売している。問い合わせは「アジュテ」、電話098(989)6447。