入学シーズンに必要な学用品などの費用の現状や課題、解決策などを考える「沖縄こども未来プロジェクトシンポジウム・入学支援~みんなで支える夢への一歩~」(主催・沖縄タイムス社、後援・沖縄子どもの未来県民会議)が23日午後1時半から那覇市のタイムスホールで開かれる。基調講演する、子どもの貧困対策センター・あすのば(東京都)代表理事の小河光治さんに、全国の児童・生徒らを対象に展開する「入学・新生活応援給付金」プロジェクトの取り組みなどについて語ってもらった。

小河光治さん

“思い”届けること大事 小河光治さん(あすのば代表理事)

 2015年に「あすのば」を設立し、子どもの貧困に関する調査・研究と、そのデータに基づいた政策提言、全国の支援団体の中間支援、子どもへの直接支援-の3事業を柱に活動を展開している。

 低所得世帯の子どもを応援する入学・新生活応援給付金は、子どもたちの人生の節目で必要性が高い時期に、直接支援することが有効だと考えた。

 小中学校入学生、中学卒業生、大学・専門学校への進学予定者に3万~5万円を給付している。15年度は198人に、16年度は2200人以上に支援金を届けることができた。本年度は高校生や大学生らが全国各地で呼び掛けた街頭募金や、雑誌「通販生活」の読者ら2万7千人以上から寄付金を頂き、感謝している。

 給付決定者には通知とともに「一人じゃない、あなたを思っている人がここにいるよ」との手紙を添えている。「あなたを応援している人がこんなにいる」「卒業、入学おめでとう」との気持ちを届けることに意味があると思う。

 市町村ごとに対応が異なる就学援助制度は全国で横並びにする必要があると思う。行政による平等の経済的支援と、“思い”や“まなざし”を一緒に届ける民間の取り組みを両輪として、さらに広げていくことができればと考えている。

 われわれにできることは限られている。沖縄県民の思いを沖縄の子どもに届けることが、子どもたちにとってプラスになる。沖縄タイムス社が始める「入学応援給付金」の取り組みが今後、さらに広がっていくことに期待している。