個人や企業から寄せられた支援金などを子どもの貧困解消に役立てる、沖縄タイムス社の沖縄こども未来プロジェクトによる「入学応援給付金」創設を記念したシンポジウム「入学支援~みんなで支える夢への一歩~」(主催・沖縄タイムス社、後援・沖縄子どもの未来県民会議)が23日、那覇市久茂地のタイムスホールで開かれた。

子どもの入学時の支援で意見を交わすパネリスト=23日、那覇市久茂地・タイムスホール

 子どもの貧困対策センター・あすのば(東京都)の小河光治代表理事は基調講演で「子どもにとって『独りぼっちじゃない、大切にされている』と実感できることが大きな力になる」と述べ、支援金など経済的なサポートとともに、ぬくもりのある思いを届けることが大切だと強調した。

 小河氏は、8歳の時に父親が交通事故に遭い、中学生の頃に亡くなったことで家族が切羽詰まった状態に陥った経験を紹介。地域の手助けで助けられたと振り返り、「困っていることを声に出せずに孤立してしまっている多くの子がいる。全ての子どもたちを社会全体で育てていくことが大事だ」と述べ、行政と民間によるさらなる支援拡充の必要性を訴えた。

 「あすのば」が昨年度、全国2200人以上の子どもに届けた「入学・新生活応援給付金」のうち、沖縄から149人(全国5位)の申し込みがあったと紹介。ニーズの高さもあり、沖縄タイムス社が始める「入学応援給付金制度」は有意義だとして期待を込めた。(26日付紙面で特集)