内定まで超短期決戦 売り手市場も「厳選採用」変わらず

 前年と同じスケジュールで始まった2018年新卒の就職戦線。本格的な選考開始を前に沖縄タイムス社と就職情報サービス会社エスエフシーは、学生の希望する企業・業種・選択理由に関する意識調査を行った。調査は3月1日~4月14日までに開かれた「タイムス就職フォーラム2018」に来場した学生ら1409人にアンケート形式で実施した(18年卒業予定の大学院・大学・短大・高専・専門学校生、卒業後3年以内で就活中の人)。

 就職人気企業ランキング調査では昨年に続き、男女総合で流通・金融・運輸などに人気が集まる結果となった。昨年4位のサンエーが1位となったほか、琉球銀行(2位)、沖縄銀行(3位)、ANA沖縄空港(4位)、日本トランスオーシャン航空(5位)と続いた。入域観光客1200万人誘致など、拡大する空港関連企業に女子の人気が集まった。5位以下は沖縄県農業協同組合(JAおきなわ)、オリオンビール、大同火災海上保険、沖縄電力が昨年同様ベスト10入り。沖縄セルラー電話が昨年17位から10位に着いた。

 就職先の希望理由は「やりたい仕事ができる」(25.6%)、「社風」(24.4%)、「安定性」(22.5%)が多かった。昨年に続き3月から解禁となった合同説明会などでは、人手不足が続く企業側も優秀な人材を確保するため、学生との接点を増やしている。学生にとっては「売り手市場」が続く採用戦線。エスエフシーの塩田博明代表によると「どうしても人員が必要なサービス業などは採用人数を優先する傾向もあるが、厳選採用の方針は変わらない」という。さらに志望先が特定の企業に集中する傾向は変わらず、内定までに時間がかかる学生も増えそうだ。

 塩田代表は「周囲の動向や意見に流されず、合説や会社訪問など、多くの会社との接点を増やし、具体的に働くイメージを持つことがミスマッチを防ぐ手段」と話す。さらに「目当ての会社だけでなく関連企業や設備、提携先まで調べると、新たに興味の持てる会社が現れる可能性もある」とアドバイスする。
 日経連指針では選考活動解禁を6月1日としているが、選考を急ぐ企業もあり、学生も「6月」をのんびり待っている時間はない。

【調査目的】新規学卒者の就職希望並びに企業選択理由等の就職意識調査を目的とする
【調査対象】2018年3月の大学院・大学・短期大学・高専・専修学校卒業予定者、卒業後3年以内で現在就職活動継続中の方
【調査方法】沖縄タイムス社が主催する就職イベント会場内にてアンケートを配布・回収。就職したい企業を希望順に5社まで記入してもらい、1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点としてポイントを計算した。希望理由は6項目から複数選択
【回答者数】1409人