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  • 客が自ら精算する「セルフレジ」が県内のスーパーで増えている
  • メリットは待ち時間の軽減で、人手不足対策にも一役買っている
  • 「使い方が分からない」という声もあり、従来レジの充実を図る店も

 沖縄県内のスーパーでセルフレジ導入が進んでいる。従来の店員が会計から商品袋詰めまで行う場合に比べ、最大で2倍程度早くなる場合もあり、客の満足度は上々という。少ない店員で対応できるため、人手不足対策にも一役買っている。ただ、一部の利用者からは「使い方が分からない」との声もあり、各社とも従来のレジも維持するなど、ニーズに応える方針だ。(政経部・下里潤)

セミセルフレジで商品を精算する子ども=マックスバリュとよみ店(イオン琉球提供)

 レジの簡素化の最大のメリットは待ち時間の軽減だ。通常の対応であればレジを増設し、列をさばくためにスタッフを投入することが効果的だ。しかし、売り場スペースに限りがあったり、人手不足や人件費の増加で対応が難しい場合が少なくない。本土では客が商品の袋詰めをする場合が多いのに対し、沖縄は店員が行う独特の習慣があり、待ち時間の増加に拍車を掛けている。

 イオン琉球は、商品のバーコードスキャンから精算まで客がすべて行うフルセルフレジを2008年に試験導入後、現在は26店舗で運用。16年度には客の選択肢を広げようと、商品スキャンは店員、支払いは客が精算機に回って精算するセミセルフレジも2店舗導入した。本年度は10店舗以上の導入を予定している。

 同社は「商品が10点以下ならばフルセルフ、多ければセミセルフが早い。お客さまの要望に応じてレジが選べる」と話す。

 「タウンプラザかねひで」を展開する金秀商事はセミセルフレジを昨年から県内3カ所に導入。スピードアップが図られたため、本年度は10店舗増やす予定だ。フルセルフ導入について同社は「高齢者だと商品スキャンの手順が分からず、逆に時間が掛かる可能性がある」と見送る考え。

 ユニオンを運営する野嵩商会も14年に1店舗のセミセルフレジを導入、本年度中に全店へ拡大する方針だ。同社は「当初は操作に戸惑う人もいたが、数回の利用でスムーズになってきている」と手応えを語る。

 一方、サンエーは電子マネーやクレジットカード決済専用レジでスピードアップを目指す。6店舗に導入しており、現金に比べて釣り銭を手渡す時間が省かれる。同社は「社員がお客さまと直接、対応することがサービスと考える。セルフは考えていない」としている。