嘉手納町議会(徳里直樹議長)は26日午前、臨時議会を開き、米軍による嘉手納基地でのパラシュート降下訓練の全面禁止を求める抗議決議案と意見書案を全会一致で可決した。米軍が県や基地周辺自治体の強い中止要請を押し切ったことに「町民の不安や恐怖心を増幅させる米軍の無神経な降下訓練の強行に強い怒りを禁じ得ない」と批判した。

嘉手納基地での米軍パラシュート降下訓練の全面禁止を求める意見書を全会一致で可決した嘉手納町議会=26日午前10時半ごろ、嘉手納町議会

 嘉手納基地でのパラシュート降下訓練は24日午前7時半すぎから約2時間に計5回行われ、米兵30人が降下した。1996年の日米合同委員会(SACO)最終報告で伊江島で行うことを決めて以降、嘉手納基地で実施されたのは6年ぶり7回目。

 決議は、米軍が嘉手納基地での訓練理由として、伊江島の天候不良や隊員の降下資格維持を挙げていることに反発。SACO合意の完全履行と、例外的措置の撤廃を求めている。

 また、町議会は嘉手納小学校正門前の町道に米軍の大型車両が19日の登校時に誤って進入したことへの抗議決議案と意見書案も全会一致で可決した。通学路や生活道路への米軍車両の進入禁止と再発防止の徹底を求めている。

 徳里議長と基地対策特別委員会の町議は26日午後2時にキャンプ瑞慶覧を訪れ、米海兵隊太平洋基地政務外交部長のスコット・コンウェイ大佐に車両進入について抗議する。午後3時半には嘉手納町の沖縄防衛局に対し、パラシュート訓練の全面禁止と車両進入の再発防止を要請する。