沖縄県うるま市内で女性会社員が元米海兵隊員の軍属の男に暴行され、殺害された事件の発生から28日で1年になった。「娘を失った悲しみは消えません」。被害者の父親は27日、1年間の思いを手記につづり、公表した。

女性の遺体が遺棄された雑木林。献花台には多くの花が手向けられている=26日午後、恩納村安富祖

 事件から1年。父親は今も娘を思い、手を合わせ供養する毎日。娘には「痛く苦しい思いをさせてしまったね」「でも今は安らかに眠ってね」と伝えたいと記した。

 軍属の男は殺人や強姦(ごうかん)致死などの罪で起訴され、裁判員裁判で審理される。男は米軍の準機関紙に、殺意を否定する声明を寄せるなどしており「被告人を許すことはできません。いかなる言い訳も通用しないし、信用しません。被告人は人ではないのですから、私たち遺族は極刑を望みます」と厳罰を願う。

 いまだに米軍関係者による事件事故が相次ぐ現状に「沖縄に米軍基地があるがゆえに起こること」と一日も早い基地の撤去を望み、「それは、多くの県民の願いでもあるのですから」と強調した。

 女性の遺体は、恩納村安富祖の雑木林で見つかった。

 現場を訪れ、献花する人々に謝意を示し「私たち遺族は、皆様のあたたかさに救われています。娘を失った悲しみは消えませんが、これから先も娘を思い、供養していきます」と締めくくった。

 ■遺族の手記

 元海兵隊員で米軍属の男による女性暴行殺人事件から1年。遺族が寄せた手記の全文は次の通り。(ただし、被害者の名前は伏せました)

 娘を失ってから1年になりました。今でも、恩納村に献花に来てくださる県民、他県民の皆様、また遺族を支援してくださる皆様に、心より感謝申し上げます。

 今も、娘を思いながら、手を合わせ供養する毎日です。1年になるのですが、娘への思いは何も変わることはありません。

 今、私たちが娘に伝えたいことは、痛く苦しい思いをさせてしまったね、でも今は安らかに眠ってね、ということです。

 これから裁判があるのですが、私から被告人に言うことは何もありません。被告人が、弁護人を通して、新聞、ラジオ等で身勝手な発言をして、報道されているのは知っています。

 私たち遺族は、被告人を許すことはできません。いかなる言い訳も通用しないし、信用しません。被告人は人ではないのですから、私たち遺族は極刑を望みます。

 今なお、米兵や軍属による事件事故が相次いでいます。それは、沖縄に米軍基地があるがゆえに起こることです。1日でも早い基地の撤去を望みます。それは、多くの県民の願いでもあるのですから。

 1年間いろいろなことがありました。私たち遺族は、皆様のあたたかさに救われています。娘を失った悲しみは消えませんが、これから先も娘を思い、供養していきます。

 2017年4月27日 娘の父より