沖縄県うるま市内で女性会社員が元海兵隊の米軍属の男に暴行され、殺害された事件の発生から1年となった28日、女性が遺棄された恩納村安富祖の現場には、花束を手に多くの友人や知人らが訪れた。「つらかったよね。ゆっくり眠ってね」。献花台に花を手向け、静かに手を合わせて冥福を祈った。

被害女性の冥福を祈る同級生=28日、恩納村安富祖

 高校3年間を同じクラスで過ごした女性(21)は、この日に合わせて千葉県から帰ってきた。献花台の前で黙とうをささげ、一緒に訪れた友人と3人で高校時代の思い出を語り合った。「よく焼き肉を食べに行った仲です」と話す笑顔にも影がある。

 高校卒業後、地元を離れてからもSNSで連絡を取り合っていた。暗い雑木林に遺棄された彼女を思うと「早く気付けなくてごめん。つらかったよね」と自分を責めたくなる。

 亡くなった彼女は戻らない。でも「心の中ではいつも一緒にいます」。「バイバイ」と献花台に向かって手を振り、また来ることを約束した。

 同じ職場で働いていた同僚(22)は「あっという間の1年だった。いまだに信じられない」と、彼女の死を実感できずにいる。

 同僚として「もう少しまめに連絡を取るなど何かしてあげられたのではないか」と悔やむ気持ちもあるが、「いまはただ、彼女のことを思い出して手を合わせてあげることが一番の供養だと思う」。

 宜野湾市から訪れた女性(70)は「大人の責任だ」と自責の念にかられる。1995年、米兵による暴行事件に抗議する県民総決起大会に参加した。だが、悲劇は繰り返された。「何十年と訴えてきたが事件はなくならない。屈辱だ」と声を震わせた。