スウェーデン人女性が沖縄県久米島町嘉手苅で営む島唯一のスウェーデン料理店が人気だ。24日に開店1年を迎え、「旬で地元のものが一番おいしい」と島野菜を使ったミートボールやシナモンロールなどを提供している。アンナ・エドベリさん(54)の気さくな人柄もあって多くの人が訪れている。

島で唯一のスウェーデン料理店を営むアンナ・エドベリさん(右)と葉野菜を届けにきた中キクさん=久米島町嘉手苅の「スモーカーカ」

地元産の香草を使ったサーモンサンド(手前)とシナモンロール

島で唯一のスウェーデン料理店を営むアンナ・エドベリさん(右)と葉野菜を届けにきた中キクさん=久米島町嘉手苅の「スモーカーカ」 地元産の香草を使ったサーモンサンド(手前)とシナモンロール

 首都ストックホルムで育ちレストランのマネジャー、学校や企業への給食提供会社で管理職を務めた。長男オリバーさん(29)が沖縄の語学学校で日本語を学んだ際、出会った北海道の女性と2014年に結婚。沖縄でも結婚パーティーを開いた。

 スウェーデンにはない温暖な気候と強い日差しが気に入り、沖縄県内の離島への移住を決めた。商店だった瓦屋根の民家をオリバーさんがネットで探しだし、アンナさんが3度通って増改築した。カウンターとテーブルの約15席、光が差し込むおしゃれな雰囲気の店を作った。

 同国では、沖縄の「3時茶(サンジジャー)」のようにクッキーとコーヒーを飲んでくつろぐ文化「フィーカ」がある。伝統的なフィーカで出される小さなクッキーを意味する「スモーカーカ」を店名にした。

 「体にいいもの、おいしいものを食べてほしい」と、地元産の島ニンジンや香草を加えて調理。ローストチキンにソースをかけた「フライングヤコブ」やサーモンサンドのほか、ヤマモモを使ったアイスクリームも考案した。

 久米島の人は働き過ぎといい「もっと島に住む良さを生かして、海や山を楽しんでほしい」と話す。片言の日本語ながら店を開いたことには「私がすごいのではなく、私にだってできた。みんな何かに挑戦してほしい」と強調する。

 営業時間は月~水曜午前10時半~午後4時、木曜午後6~9時、毎月最終日曜の午前10時半~午後3時。午前11時からのランチは800円。店は嘉手苅公民館近くにある。