沖縄県の安慶田光男前副知事が、沖縄の経済振興に関するシンクタンクを5月にも設立する方向で準備を進めていることが、30日までに分かった。

安慶田光男氏

 安慶田氏は教職員採用試験への口利き疑惑や人事への介入疑惑などで1月に辞任して以降、3月と4月下旬に東京を訪れ、菅義偉官房長官や鶴保庸介沖縄担当相らと会談していた。

 関係者によると、経済関係者や研究者らに参加を求め、県と政府とのパイプ役を目指す。政府側も菅氏と気脈の通じた安慶田氏に期待を寄せているという。

 安慶田氏は副知事在任中、基地問題を担当し、県と政府の対立する名護市辺野古の新基地建設問題などで調整役を務め、菅氏の信頼を得ていた。

 一方、沖縄県幹部は「知事や県が依頼したり、関与していたりするものではない。パイプ役と言われても困惑するしかない。辞任した問題で裁判が続いており、逆に県の足を引っ張る形にならないか」と懸念した。