フランス出身でシンガポール在住の写真家ジョゼ・ジュランドさんが沖縄の長寿の秘訣(ひけつ)を探っている。県内の100歳前後の高齢者の表情写真を通して「長寿」の表現に挑む。11月にはシンガポールで写真展を開く予定で、モデルとなる高齢者を募集している。「沖縄は長寿で有名。その秘訣を世界中の人たちにシェアしたい」と意気込んでいる。沖縄には7日まで滞在予定。(社会部・川野百合子)

県内で高齢者の写真を撮っているジュランドさん(左から2人目)と妻のシャンティさん(左端)、モデルになった饒平名さん(中央)と仲介した山本麻紀さん、琥太郎君=4月23日、本部町・饒平名さん宅

ジョゼ・ジュランドさんが撮影した饒平名ウトさん(ジュランドさん提供)

韓国の済州島で撮った海女の写真(ジュランドさん提供)

県内で高齢者の写真を撮っているジュランドさん(左から2人目)と妻のシャンティさん(左端)、モデルになった饒平名さん(中央)と仲介した山本麻紀さん、琥太郎君=4月23日、本部町・饒平名さん宅 ジョゼ・ジュランドさんが撮影した饒平名ウトさん(ジュランドさん提供) 韓国の済州島で撮った海女の写真(ジュランドさん提供)

 元々プロのトライアスリートだったジュランドさん。世界中の大会で表彰台に上ってきた。3年前、膝のけがをきっかけに、好きだった写真家に転向した。「幸運にもすぐに富士フイルムがスポンサーになってくれた」

 これまでインドネシア、バンコク、ブルネイ、韓国などを訪れ、地元の海女やストリートピープルなど地域に密着したテーマで人々の表情を追ってきた。来沖目的は「長寿」に迫るためで、「沖縄にはエネルギッシュな高齢者がたくさんいる」と魅力を語る。

 既に7人の撮影を済ませた。本部町伊豆味の「よへなあじさい園」の名物園主、饒平名ウトさん(99)もその一人。「表情をアップで」が基本。モノクロで、髪の毛やしわの一つ一つまで、人柄がにじむように撮影する。

 饒平名さんは子どもやひ孫の数、園を始めたきっかけなどを話してくれた。日本語ができないため、会話はうまくかみ合わないが「話すことによって、次の一枚でより良い表情が撮れたり心を開いてくれたりする」とめげない。

 沖縄の印象は「時間がゆったり流れていて、まるでパラダイス」と、初の来沖ですっかりファンになった。「沖縄でも写真展を開きたい」と希望した。

 県内では20人ほど撮影する予定。問い合わせなどはホームページ http://www.josejeuland.com