沖縄タイムスと農連中央市場事業協同組合が企画する写真展「あんやたん農連市場」が1日、那覇市樋川の同市場で始まった。沖縄タイムスが所蔵する1955年から現在までの写真67枚が展示されている。店主や地元客らは足を止め、写真にくぎ付けになり「懐かしいさ~」と、口々に思い出を話した。入場無料で10日まで。

「あんやたん農連市場」の展示写真を見て、昔話に花を咲かせる市場の人たち=1日、那覇市樋川の農連市場(下地広也撮影)

「あんやたん農連市場」の展示写真を見て、昔話に花を咲かせる市場の人たち=1日、那覇市樋川の農連市場(下地広也撮影)

 半世紀近く農連市場に通っているという大城勇さん(72)=豊見城市=は、仕事終わりに訪れ、写真に見入った。市場が人であふれる写真を指さし「昔は人も物もごった返してて、台車も通れなかったからね。毎日、場所取りのけんかがあったよ」と笑いながら話した。

 当時、今帰仁から通っていたという大城悦子さん(70)=浦添市=は「免許取りたての20歳ごろから毎日通った。やんばるの物を農連市場で売って、やんばるにないゴボウや大根、ケーキとかを持ち帰って売った。たくさん仕入れても、すぐに売り切れてたよ」と懐かしんだ。

 81年の農連市場移転闘争の写真を見ていた屋良トシ子さん(67)は「機動隊のごぼう抜きはすごかった。忘れられない」。おばぁやおばさんたちが、機動隊に向かって「あんたたち、誰の野菜食べてこんなに大きくなったのかと叫ぶ姿もあった」と当時を振り返った。

 県内芸術家20人によるアート展も同時開催され、写真展の期間中は、24時間見学することができる。