憲法講演会では弁護士の馬奈木昭雄さん(75)=福岡県=が講演し、「国の圧力に屈せず、不断の努力で私たちの権利を守ろう」と呼び掛けた。

水俣病訴訟や諫早干拓訴訟など、大企業や国に立ち向かった事例を報告する馬奈木昭雄弁護士=3日、那覇市・男女共同参画センターてぃるる

 馬奈木さんは水俣病訴訟、諫早湾干拓開門訴訟、筑豊じん肺訴訟で国や企業を相手に被害の救済を求めてきた。「救済とは被害の根絶を意味し、被害者がいる以上、救済を求め続ける」と語った。

 一方で「国や大企業は金を被害者に支払うことで、被害の声を抑え込んできた」と指摘。「事実を突き付けながら被害を認めさせることが大切だ」と語った。

 諫早湾干拓開門訴訟では、漁業者側弁護団長として、潮受け堤防排水門の開門を求める。「海をよみがえらせるには、山の自然や住民の営みも復興させないといけない」と語り、それが自分や子供たちの生活を守る闘いにもなると話した。

 馬奈木さんは「日本国憲法は住民の尊厳や、国に奪われることのない権利を定めている」と強調。国の圧力に屈せず、権利を主張することが大切で、主権者の国民が法で国を治めるのが法治主義の原則だとした。

 その上で「権利は国民が不断の努力で守らなければならず、沖縄の闘いがいい例だ。共に闘い続けよう」と呼び掛けた。