コープおきなわなど4社は、具志川商業高校で実践的なマーケティングの授業を実施している。生徒自ら事業計画を策定し、コザ信用金庫から事業費を借り、商品を仕入れる。商品を販売し、利益を確定させて借入金を返済するまでの事業の流れを体験しながら、マーケティングの知識を身に付ける。(政経部・照屋剛志)

マーケティングの授業でアイデアを出し合う生徒ら=4月25日、うるま市・具志川商業高校

 コープおきなわは、地域の商品開発や生徒へのキャリア教育を手掛けてきており、今回のマーケティング授業も地域貢献の一環。同校オフィスビジネス科2年生のうち19人が受講している。

 高校生が取り扱う商品は、北大東中の生徒がコープおきなわなどと協力して開発した日焼け止めクリーム「サンウィンUVジェル」。北大東産月桃や県産シークヮーサーなど自然由来の成分にこだわっているのが特徴だ。

 生徒は商品の特性や開発経緯を踏まえ、PRコンセプトやキャッチコピーなどの販売方法を考える。売り上げ目標、事業にかかる経費を計算し、借入金額などを決めて、事業計画を策定する。

 創業支援を手掛けるコザ信金お客様支援室が、事業計画策定の手順を指導。生徒は、コザ信金の融資担当者らに事業内容をプレゼンテーションし、審査を経た上で、融資を受ける。

 化粧品製造・販売のジャパンビューティープロダクツ(東京)は、日焼け止めクリームの基礎知識について講義。琉球大観光産業科学部の王怡人教授が、マーケティングの基礎講座を受け持つ。コープおきなわやてぃーだスクエアは、カタログやブログ、SNSでの商品の魅力の伝え方、店舗での売り場づくりなどを教える。

 4月25日、同校で1回目の授業があった。生徒は「研修で行く予定の台湾で売れないか」「県出身の有名人をPRキャラクターに起用したい」などのアイデアを出し合った。7月までに実際に商品を仕入れて販売を開始し、12月に開催予定の具商デパートで終了する計画。

 授業を取りまとめるコープおきなわの石原修氏は「商品販売の流れを体験することで、教科書にあるマーケティング理論の知識も深まる」と説明。同校の瀬底真徳教諭は「若い発想に期待している。生徒のアイデアを実現できるように頑張りたい」と話した。