タナガーグムイでは遊泳中に溺れたり、転落したりするなど過去にも死亡事故が多発している。国頭村は「危険性がある」として、レジャー客らに積極的な広報をしていないが、手付かずの自然を求めて訪れる人が絶えない。村は今回の事故を受け、新たな注意喚起を検討する。

タナガーグムイでの主な水難死亡事故

 国頭村では奥で同日午前中だけで、約50ミリの激しい雨が降りつけていた。午前8時18分には同地区に大雨・洪水注意報が発令された。

 国頭ツーリズム協会の山川雄二代表理事は「タナガーグムイは普段から案内しないが、雨が降れば岩場が滑りやすくなり、より危険性が高まる」と指摘する。

 滝つぼ付近は水流が複雑で、水中に巻き込まれる流れもあるという。「ここに限らず、大雨後の川は急に1メートルほど水かさが増す。危険なので近づかないでほしい」と呼び掛けた。

 5日には名護市、大宜味村の河川増水で計54人が対岸に取り残されたばかり。名護署の山田聡署長は「海や川は天候に左右されやすく、一歩間違うと大事故につながる」と指摘。連休中は遊泳レジャーに慣れていない人も多く訪れることから、「一人一人の危険意識が重要。時にはレジャーを控える勇気を持って」と訴えた。

 国頭村の宮城久和村長は「村は広報していないが、口コミなのか、米軍人・軍属がよく滝つぼへの飛び込みに訪れていると聞いている」とした上で、「すでに英語の看板はあるが、効果的な文言で新設するのか、米軍から兵士に注意喚起を呼び掛けてもらうか。週明けにも対応を検討したい」と述べた。