2017年(平成29年) 11月18日

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米軍、嘉手納基地で夜間降下訓練強行 計14人が着地 地元自治体は反発「問い合わせに返答なし」

 【中部】在沖米軍は10日午後7時半すぎから、嘉手納基地上空で県や地元自治体などが中止を求めていたパラシュート降下訓練を実施した。同基地所属のMC130特殊作戦支援機から約30分間、3回に分けて行われ、確認できただけでも計14人が基地内に着地した。嘉手納町によると、同基地での夜間パラシュート降下訓練は近年、例がない。県や周辺自治体は沖縄防衛局や外務省沖縄事務所を通じて訓練の中止を申し入れたが、米軍は強行した。

米軍嘉手納基地で夜間にパラシュートで降下する米兵=10日午後8時3分、嘉手納町役場から(金城健太撮影)

 パラシュートで降下した兵士は暗闇の中、青色のランプを点滅しながら滑走路や緑地帯に着地。うち1人が滑走路内の降下予定地点から大きく南側に外れ、基地内のゴルフ場方面に降りる様子が確認された。

 沖縄市と嘉手納町、北谷町でつくる嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)会長の桑江朝千夫沖縄市長は「嘉手納基地でなぜパラシュート降下訓練をするのかとの問いに返答もしない米軍のやり方は納得いかない。夜間訓練は危険で住民に危険を及ぼしかねない」と憤った。

 嘉手納基地での同訓練は4月24日に6年ぶりに実施され、周辺自治体や議会は、伊江島補助飛行場で実施すると合意した1996年の日米特別行動委員会(SACO)違反だと強く反発。住宅が密集する同基地周辺での危険性を指摘し、各議会では全面中止の決議が相次いだ。10日午前には中部町村議長会(会長・徳里直樹嘉手納町議会議長)も抗議決議案を可決していた。

 この日の訓練実施について基地周辺自治体と県が防衛局から連絡を受けたのは午後2時10分すぎ。防衛局が「午後6時半~8時半に実施する」と伝えた訓練開始のわずか4時間前で、通報の在り方にも自治体から強い不満の声が上がった。

 米空軍第18航空団は嘉手納基地で実施した理由について「2016年は天候不良や海の状況、落下地点の閉鎖などがあり伊江島での訓練の機会が133日間失われた」と説明。沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長は同日、第18航空団に出向き中止を申し入れたが、訓練は強行された。

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