【中部】米軍が嘉手納基地で10日夜に行ったパラシュート降下訓練で、同基地を抱える自治体の首長は、中止要請をした前回4月の降下訓練からわずか2週間ほどで、再び米軍が訓練を強行したことに憤り、訓練の恒常化への懸念を示した。

米軍のパラシュート降下訓練を見上げる當山宏嘉手納町長(右)ら=10日午後7時38分、嘉手納町役場屋上

 嘉手納町役場屋上から視察した當山宏嘉手納町長は、4月24日のパラシュート降下訓練後に中止を求めた抗議が無視されたことに怒った。「自ら連絡もせず夜間に強行した米軍の今回の訓練は断じて許せない」と述べ、SACO合意を無視し同基地での訓練が常態化する懸念を強く訴えた。

 嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会会長の桑江朝千夫沖縄市長も「抗議したばかりなのに訓練をしたことに憤りを感じる。夜間訓練は危険で住民に危険を及ぼしかねない」と指摘した。

 野国昌春北谷町長は立て続けの訓練を「これが米軍の言う『例外』か」と皮肉った。直前にしか連絡がなかったことを非難し「大事故を起こしたこともある訓練。まさに地域の安全安心を脅かすものだ」と強調。「防衛省、外務省、官邸あげて取り組むべきだ」として、米軍に日米合意を順守させるよう政府に求めた。