ヘリパッド建設工事再開に向けた沖縄防衛局による11日の資材搬入を「容認できない」と批判した翁長雄志知事に対し、工事に反対する市民からは12日、「ここに来て反対を言ってほしい」「早く対応策を発表して」などと、明確な工事反対表明を求める声が相次いだ。

 7月で反対運動開始から10年を迎えた「ヘリパッドいらない住民の会」の宮城勝己さん(63)=東村平良=は「ヘリパッド工事も新基地建設。自然を壊し、周辺住民の負担増になる。反対と言ってほしい」と願う。国からの訴訟や工事強行などを乗り越え、運動を続けており、「行政の長である知事がはっきり反対すれば、国へのけん制になる」と期待を寄せた。

 高江区に住む男性(77)は「辺野古反対であれば、オスプレイを使った訓練で連動するヘリパッド工事も反対するのが当然だ」と翁長知事の反対を望む。

 かつて静かだった高江は現在、オスプレイが飛び回り、ヘリパッド問題で区民間にも摩擦が生じ、疲れがたまっているという。「これ以上は耐えられない」と早い解決を願った。

■就任後 賛否明言せず 知事発言の経緯 

 参院選から一夜明けた11日早朝、北部訓練場のヘリパッド建設のための資機材を基地内に搬入した防衛省の対応を厳しく批判した翁長雄志知事。同日夜の緊急会見では「今の状況では分かりましたということにはならない」という表現で事実上、反対する意向を示したが、明確な方針は避けている。

 2014年11月の知事選では「反対」と明言していたが、同年12月の就任後、あいまいな発言を繰り返してきた。

 建設の見返りとなる北部訓練場の過半返還そのものは、基地の整理縮小につながるため評価するが、ヘリパッドを使うオスプレイについては知事選の時から配備撤回を求めてきたというジレンマがある。

 このため、「地元の意見も伺いながら検討したい」「交通整理が必要」などと明言を避けている。