沖縄市の泡瀬干潟で右足にけがをして動けなくなっているところを保護された絶滅危惧種のクロツラヘラサギが順調に回復し、18日に放鳥される。けがの原因は特定できていないが、治療した獣医師は「釣り針やガラス片などの可能性が高い」とし、ごみを放置しないなどの注意を呼び掛けている。

右足にけがをして保護されたクロツラヘラサギ。左足に負担軽減のための包帯を巻いている=14日、うるま市・NPO法人どうぶつたちの病院沖縄の救護施設

 クロツラヘラサギは3月6日、飛ぼうとして地面に落ちるなど衰弱していたところを釣り人の男性が発見。保護し、うるま市のNPO法人どうぶつたちの病院沖縄の施設に持ち込んだ。

 治療した長嶺隆獣医師によると、右足に大きな外傷があり、うまくえさを取れなくなって衰弱したとみられる。約2カ月の治療を受け、外傷は順調に回復。救護当初約1キロにやせ細っていた体重は約1・7キロに増え、野生復帰が可能になった。18日午後、豊見城市の環境省漫湖水鳥・湿地センターで放鳥される。

 沖縄野鳥の会の山城正邦会長によると、右足に付けられた「E24」の標識で個体が識別できる。今回救護された鳥が泡瀬に飛来するのは4回目。3年連続で越冬に訪れているという。「足にけがをしたクロツラヘラサギは確認されただけでも今年3羽目。こういう事例をなくしていきたい」と呼び掛けた。