大宜味村(沖縄県)憲法九条を守る会は20日、沖縄合同法律事務所のペク・チュン弁護士(32)を招き、「共謀罪」についての講演会を塩屋公民館で開いた。

ペク・チュン弁護士の話に耳を傾ける憲法講演会の参加者=20日、大宜味村の塩屋公民館

 19日の衆院法務委員会で可決された共謀罪の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案について、ペク弁護士は「国民を管理し、政府の情報は隠す。怪しいと思う人は逮捕する。そうなると、政府に対し物を言わない人だけが残り、行き着く先は戦争になる」と主張。共謀罪の恐ろしさは「異色を排除し、個性を殺すことにある」と指摘した。

 また、一般市民は対象にならないとする政府説明に対し、戦前の治安維持法も一般人への適用はないとしながら政府批判の人たちを逮捕・弾圧したと紹介。「一般人の定義は国が決める。われわれは教訓として学んだはずなのに、この社会はもう一度、過ちを繰り返そうとしている」と強調した。

 戦争への道を進まないためにも現憲法の9条は大切だとペク弁護士。「9条は人権規定の前にある。人権が平和の上に成り立っていることを憲法は示している」と語り、憲法の堅持を訴えた。

 名護市辺野古の座り込み集会に毎週参加している男性(62)は「共謀罪は個人の平和を奪う。平和を守るのに共謀罪は必要ない」と話した。

ペク・チュン弁護士の話に耳を傾ける憲法講演会の参加者=20日、大宜味村の塩屋公民館