世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチ(20日、東京・有明コロシアム)で日本人初のプロデビュー以来13連続KOで世界王座をつかみとった比嘉大吾選手(浦添市出身、宮古工業高出、白井・具志堅スポーツ)が、一夜明けた21日に会見に臨んだ。誇らしげにチャンピオンベルトを携えた比嘉選手は「このベルトが一番好き。気持ちを切らさずに戦ってきた結果」と改めて喜びをかみしめた。

世界戦から一夜明け、ベルトを手に笑顔で会見した比嘉大吾選手(左)と具志堅用高会長=21日、東京・有明コロシアム

 怒濤(どとう)のKOラッシュで県勢9人目となる世界王者となった比嘉選手は疲労の色をみせる事なく、「昨日は興奮して1時間も寝られなかった。(SNSの通知で)スマートフォンが鳴りっぱなしだった」とうれしそうに語った。目標とするボクサーで世界4階級制覇のローマン・ゴンサレス選手(帝拳)からも祝福のメッセージをもらい「ありがとう。神様」と日本語で返したという。

 「比嘉が世界を取れなかったら、ジムを畳むことも考えていた」と背水の陣で臨んだ事を明かした具志堅用高会長は「素晴らしい夢を与えてくれた。今朝の新聞を見てまた1人で涙していた」とまな弟子の快挙に感無量の様子。「早い段階での統一戦も組ませてあげたい」と意欲を示した。

 次の目標を「浜田剛史さんの15連続KO記録」と語った比嘉選手は「フライ級では会長のように長期防衛は考えていない。組まれたらすぐやる」と、早期防衛と他階級への挑戦も視野に入れた。(小笠原大介東京通信員)

 来月9日には那覇市で祝勝会、11日には宮古島でのパレードが予定されている。