大学などへの進学を目指す経済的に厳しい世帯の高校生を対象に、沖縄県が学習塾の授業料などを全額支給する「子育て総合支援モデル事業」の本年度の開講式が22日、那覇市の那覇尚学院であった。生徒と保護者ら約150人が参加し、講座の進め方や時間割などの説明を受けた。沖縄尚学院(沖縄市)でも同時開催した。

講座の進め方などの説明を受ける生徒と保護者ら=22日、那覇市の那覇尚学院

 対象は児童扶養手当受給や住民税非課税の世帯、児童養護施設や里親家庭などで暮らす高校生。事業受託4年目の尚学院は本年度から教室を増やし、中南部の8教室で高校2、3年生計300人を受け入れる。那覇教室以外は定員に余裕があり、6月に2次募集する予定。

 那覇市内の高校に通う3年生の男子生徒(17)は「将来は国際協力の仕事をしたい。県外の大学の推薦入学を目指している」と意欲。母親(37)は「塾に通わせたいけど、できない家庭はいっぱいある。とても助かる」と話した。

 尚学院の名城政次郎学院長は「皆さんが志望する学校にどんどん入れるよう一緒に頑張ろう」とあいさつ。県子ども未来政策課の喜舎場健太課長は「一生懸命頑張って目標を達成してほしい」と激励した。

 同事業は本年度から定員を拡充し名護、宮古、石垣の各教室も合わせて約400人を受け入れる。2016年度の大学・専門学校などの合格率は83・9%だった。