昨年70周年を迎えた沖縄県立博物館・美術館(田名真之館長)で23日、「博物館70年のあゆみ」展が始まった。終戦直後の旧石川市で東恩納博物館としてスタートした博物館がこれまで収集し、寄贈された資料計9万4281件の中から厳選された資料を公開している。6月25日まで。

県立博物館・美術館で初めて展示される「首里城正殿模型」に見入る来場者=23日、那覇市おもろまち

 展示は地学・生物・人類学・考古・歴史・美術工芸・民俗・教育普及の8分野にわたる。米国が1953年、琉球政府に返還した沖縄最古の歌謡集「おもろさうし」(1710年)や沖縄最初の正史の「中山世鑑」(1650年)などが一堂に並ぶ。

 2007年まで首里の旧博物館に展示されていた「首里城正殿模型」(高さ1メートル70センチ、幅3メートル7センチ、奥行き2メートル34センチ)は同館では初展示。琉球王府の最高神女の金のかんざし「聞得大君御殿雲龍黄金簪(きこえおおきみうどぅんうんりゅうおうごんかんざし)」も陳列されている。

 このほか昨年、南城市のサキタリ洞遺跡で発見された世界最古となる2万3千年前の貝製釣り針や、旧円覚寺に収められていた「十六羅漢立像」など木彫の仏像も並ぶ。

 大湾ゆかり主任学芸員は「オリジナルの逸品が、これだけまとめて展示されることはほとんどない。70年の歴史の重みを感じながら鑑賞してほしい」と話した。

 2016年度に収蔵した「新収蔵品展」も同時に始まった。