沖縄の青空

 リウボウグループなど県内企業を中心に、ベトナムで沖縄をPRするテレビドラマの制作を進めている。ベトナムのほか、沖縄の観光地や商業施設などで撮影し、歴史や文化、物産を紹介。経済成長が著しいベトナムで沖縄の認知度を高め、将来の観光誘客や県産品の販路拡大につなげる。来年1~2月にベトナム国営放送(VTV)で放送予定で、沖縄からは琉球朝日放送(QAB)が制作に協力。企業主体で特定の地域を売り込むドラマは珍しく、放送コンテンツを使った沖縄発の交流モデルとして構築したい考えだ。

 ドラマは「遠く離れた 同じ空の下で」(仮称)。脚本は沖縄と縁のある下島三重子さんが担当する。沖縄生まれの20代女性主人公と、ベトナム出身の男性留学生とのラブストーリーを描く。

 単発2時間の作品。ベトナムの旧正月(テト)に合わせ、家族だんらんの「ゴールデンタイム」に放送。綱引きや空手など沖縄の文化、沖縄とベトナム戦争のかかわりなど歴史にも触れる。美ら海水族館などの観光施設、協賛企業の商業施設や商品も入れ込む。3月以降にQAB地上波、BSの放送も予定している。

 主人公は8月にオーディションで沖縄出身の女優を選び、出演者はベトナムの人気俳優をキャスティング。10月から撮影に入る。監督はVTVの子会社から起用し、現地視聴者の感性に訴える演出を目指す。

 制作費は約4300万円。リウボウ、沖縄ファミリーマート、琉球ガラス村などの協賛が決まり、現在も協賛企業を募っている。

 リウボウホールディングスの糸数剛一会長は「共感や憧れなどの情緒的価値からアプローチすることが継続的な誘客につながる。沖縄全体でアピールし、将来への布石を打ちたい」と述べた。