県農林水産部(島尻勝広部長)は23日、新品種のパイナップル「サンドルチェ」の商標を取得したと発表した。パイナップルの平均糖度は15~16度だが「サンドルチェ」は19度と高糖度で台風にも強い。収穫期間も4月後半から10月までと長く、今後の販売戦略に活用しブランド化を推進する。

新品種のパイン「サンドルチェ」

園芸学会九州支部の進歩賞を受賞した農業研究センター名護支所の竹内誠人主任研究員(右から2番目)ら=23日、県庁

新品種のパイン「サンドルチェ」 園芸学会九州支部の進歩賞を受賞した農業研究センター名護支所の竹内誠人主任研究員(右から2番目)ら=23日、県庁

 園芸学会九州支部は開発研究に取り組んだ県のパインアップル研究グループに進歩賞を授与した。

 「沖農P17」は葉にとげがなく香り高い「ゆがふ」と酸度の低い「サマーゴールド」を掛け合わせた。2015年に育成した新品種「沖農P17」を商標登録。今期は八重山地域で3800玉、本島北部地域で1200玉の合計5千玉を出荷する。本年度は出荷量が少ないため、観光客をターゲットに県内出荷にとどめる。

 重さや糖度など出荷規格を設定し、規格を満たした果実に「サンドルチェ」の商標名の使用を認めることで差別化を図る。平均糖度が16度超で、キロ単価が400~450円の高級ブランド「ゴールドバレル」と同等のブランド化を目指す。

 植え付けから収穫までは2年。16年度の栽培面積は0・6ヘクタール。26年度までに50ヘクタールを目指す。17年度は2万本を農家に配布する予定。島尻部長は「収穫ピークは7~8月で観光客の多い夏休み期間に当たるため観光需要も期待できる」と話した。