沖縄タイムスの子ども新聞ワラビーで好評連載中の「さきがけ! 歴男塾(レキオじゅく)」のヒトッチ塾長が、沖縄の古民家を紹介するよ。家のつくりから、沖縄のくらしや人々の工夫が見えてくるんだ。国指定重要文化財の中村家(沖縄県北中城村大城)にヒトッチ&ワラビーで撮影に行ってきました。

国指定重要文化財の中村家
見かけなくなった赤瓦の家

家造り、時代とともに変化

「ヒトッチ」こと賀数仁然さん

 ハイサイ。塾長ヒトッチだ。きょうは「おでかけ! 歴男塾」と題して、昔の沖縄の家、古民家を諸君と見学するぞ~!

 「沖縄の家といえば、赤瓦(あかがわら)」みたいなイメージあるけれど、諸君の近所を見回してほしい。昔ながらの赤瓦の家はほとんど見かけなくなってきたよね。

 家というのは生活の中心。寝たり、食事をしたり、くつろいだり、お客さんが来たり、お祈りしたり…。それは昔から続いている生活の基本。だから気候、仕事、その土地の生活スタイルに合わせて、さまざまな工夫があった。

 家は人間の歴史を反映する。昔の家には驚く工夫がいっぱいあるんだ。例えば、伊計島(いけいじま)に仲原遺跡があるけど、ここには、2千年以上前の竪穴住居が再現されている。竪穴住居の特徴は、掘り下げた土を周りに盛っていることだ。これは雨の侵入を防ぐ工夫なんだ。

 時代が流れ、建築技術が進むと、床下をつくるようになる。雨が入るのを防ぐのはもちろん、家の中の湿度が上がらないようにする対策だね。

 さらに、雨の多い沖縄では、アマハジという構造も見て取れる。これもその土地の気候に合わせて工夫してきた先人たちの知恵なんだ。詳しくは、説明コラムの中で書いてあるから読んでね。

 沖縄では大きな戦争があった。昔の家はほとんどが木でつくられていた。だから多くの家が焼失した。しばらく米軍統治下になる。

 何もなくなってしまった沖縄だけど、人が生きていれば、家は必要だね。何もかも不足している時代だったけど、海に行けば砂や砂利がたくさんあった。沖縄の家はコンクリートの時代を迎える。これが台風に強いということで一気に広がった。今ではコンクリートの家がほとんどだけど、基本的な間取りは昔と同じだったりする。

 建築資材は変わっても、そこに住む人たちの生活は変わらないからだ。ではどういった間取りだったのか、どんな暮らしがあったのか…。その辺のことを一緒に見ていこう。それでは「おでかけ! 歴男塾」始まります。