色鮮やかなパプリカと歯応え抜群の鶏肉が入った「チキンバジル炒め」をパクリと一口。スパイスの香りが口いっぱいに広がり、鼻の奥まで伝わるピリッとした刺激が食欲を一層、駆り立てる。今年4月にオープンした沖縄市胡屋のタイ料理レストラン「BACCARA(バカラ)」。オーナーの安谷屋さくらさん(41)は「沖縄市でなじみの薄いタイ料理の魅力を地元に広めたい」と話す。

ビュッフェ形式で15種類のタイ料理を楽しめる

笑顔で出迎える料理担当のパヌマット・カオスワンシイさん(右端)とスタッフ=日、沖縄市呉屋

ビュッフェ形式で15種類のタイ料理を楽しめる 笑顔で出迎える料理担当のパヌマット・カオスワンシイさん(右端)とスタッフ=日、沖縄市呉屋

 開店を決意したのは昨年4月。タイをよく知るライターと知り合いになり、タイの魅力にすっかりはまった。タイ料理の味を知るためにタイのバンコクやチェンマイ、パタヤの屋台やホテルのレストラン、飲食店をライターと巡り、“本場の辛さ”を確かめた。

 店は実家を改装した。もともと実家には母の信子さんが住んでいたが、7年前に80歳で亡くなった。母への感謝を込めて、形見である色鮮やかなティファニーブルーのスカーフをモチーフに、店内の壁を水色一色に染めた。

 店内には吹き抜けの空間に巨大パラソルを設置。ワインカラーのソファを置き、南国リゾートの気分を味わえるよう工夫した。

 料理はビュッフェ形式で、15種類を用意する。グリーンカレーや空心菜炒め、春雨サラダ、タイ焼きそばのパッタイなどを1300円で楽しめる。

 タイのホテルや東京のレストランで修業を重ねたパヌマット・カオスワンシイさん(43)が料理を担当。季節に合わせてタイからスパイスを取り寄せ、本場の味を振る舞っている。カオスワンシイさんは「スペシャルなタイフードはこの場所でしか食べられない。夏本場に向けてスパイスをふんだんに使ったタイ料理を沖縄の人たちに広めたい」と話した。(中部報道部・比嘉太一)