NPO法人どうぶつたちの病院沖縄は26日、交通事故のけがから回復したヤンバルクイナのメス1羽を、事故現場に近い沖縄県国頭村佐手の林道で放した。クイナはかごから出ると90度近い斜面を元気に駆け上がり、スタッフは「テリトリーに戻って繁殖してほしい」と期待した。

かごから顔を出したヤンバルクイナ=26日午前11時すぎ、国頭村佐手

 クイナは12日、県道2号の路上で立ち上がれずに翼をばたつかせているところを発見された。右の翼を骨折していたが、病院で治療を受けほぼ回復した。成鳥で体長約35センチ、体重約400グラム。

 7月までは繁殖期で、治療に当たった中谷裕美子獣医師は「餌を求めて若い個体が道路に出てくる時期。車はゆっくり走ってほしい」と呼び掛けた。事故はことしに入って6件目で、他の5羽は死んでいる。