農具や民具など約1万点以上の歴史民俗資料を展示する諸見民芸館(沖縄市諸見里)の伊礼吉信館長(69)は、倉庫に保管していた約350年前の物とみられる「石碑」に関する情報提供を呼び掛けている。石碑には中国の清時代の年号「康煕」と彫られた文字が読み取れるが、そのほかの文字は判別しづらい。伊礼館長は「石碑は歴史の一こま。どういう目的で作られ、使用された物かなどを明らかにできれば」と話す。

諸見民芸館に保管されている「康煕」の文字が刻まれている「石碑」

「康煕」の文字が刻まれている「石碑」の情報提供を求める諸見民芸館の伊礼吉信館長=沖縄市諸見里

諸見民芸館に保管されている「康煕」の文字が刻まれている「石碑」 「康煕」の文字が刻まれている「石碑」の情報提供を求める諸見民芸館の伊礼吉信館長=沖縄市諸見里

 石碑は伊礼館長が20年前、収集家の知人から譲り受けた。中部地区の土中から見つかったというが、詳しい場所や発見経緯などは分かっていない。

 最近、倉庫整理をしながら、資料と照らし合わせたが、詳しい情報を得られなかった。仲間の収集家からも見たことがないと珍しがられ、多くの情報を募りたいと初めて公開した。

 石碑は砂岩で作られており、淡い黄土色。高さ約42センチ、幅22センチ、重さは約3~5キロほど。平たい部分に、中国語とみられる文字が4行にわたって刻まれている。保存状態はよく、最後の行に「大清康煕~」の文字が判別できることから、「1660年代の物だろう」とみる。

 伊礼館長は「石碑は何らかの意味があって作られる。建造物を示す記念碑なのか、墓の一角にあった物なのか、想像は尽きない。ロマンも広がる」と話し、広く情報提供を求めている。

 今後、石碑の詳細が分かれば、民芸館での展示を検討したいという。

 石碑に関する問い合わせは伊礼さん、電話090(9789)9289。