気象庁が沖縄地方の梅雨入りを発表して29日で2週間以上が経過した。梅雨入りした13日から数日間は各地で激しい雨が降ったものの、沖縄本島では18日以降、目立った雨は観測されていない。沖縄気象台の担当者は沖縄本島の梅雨の傾向を示す表現として「今年は雨の降り方にメリハリがある『陽性』かもしれない」と推察している。

梅雨の「陽性」と「陰性」のイメージ

 梅雨の「陽性」「陰性」の表現は公式な気象用語ではない。同担当者は「予報ではなく、あくまでイメージしやすいように表現したもの」と前置きして、次のように説明する。

 「陽性の梅雨」とは、強い雨が降った日の翌日が晴天だったりするようなメリハリがある様子。一方、「陰性の梅雨」とは強い雨とはならないが、曇りや雨が長く続く梅雨を表している。いずれの表現も降水量とは関係ないという。

 梅雨入り後、名護、那覇、南大東、宮古島、石垣の5地点で雨の日を調べてみると、先島諸島では2日以上続けて雨が降らない日はないが、名護では3日連続、南大東では4日連続、那覇では7日続けて雨が降らない日があった。

 沖縄気象台の担当者は、梅雨前線が沖縄地方の南に位置しているため、沖縄本島や南大東では「陽性」になっていると説明する。

 梅雨とは大陸からの冷たい空気と太平洋の温かい空気がぶつかって前線ができ、それが停滞する現象。今年は「海水温が低く、南側の温かい空気がなかなか張り出してこない」という。北側の冷たい空気が優勢になり梅雨前線を南へ押し下げ、沖縄本島に乾いた涼しい風を運び、晴れの日も多くなっている。

 担当者は「本島と大東地方に限れば5月は陽性と言えるかもしれない」としつつ「6月も同じ状況が続くとはいえない」としている。(川野百合子)