2017年(平成29年) 11月23日

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橋本元首相の密使が記した「下河辺メモ」公開 梶山氏直筆「本土の反対で辺野古」書簡も

 沖縄県公文書館は、橋本龍太郎元首相の密使として政府と沖縄の仲介役を果たした元国土庁事務次官の故下河辺淳氏から寄贈を受けた資料を31日から一般公開すると発表した。閲覧や複写が可能という。沖縄の基地問題や振興に関する橋本内閣の基本方針に影響を与えたといわれる「下河辺メモ」や、当時の梶山静六官房長官が普天間飛行場の代替施設についての考え方を直筆した「梶山書簡」などが含まれる。

31日から一般公開される「梶山書簡」など、下河辺淳氏の資料=南風原町の県公文書館

 30日に記者会見した仲本和彦資料公開班長は「行政機関のやりとりは公文書として残らないケースが多い」と指摘。調整過程の「極めてまれな文書」であるとともに、「県と政府が対立したり、歩み寄ったりした1995~97年の様子に、資料を通じてアクセスできる」と価値を強調した。

 下河辺氏は23年生まれ、昨年8月に亡くなった。95年の米兵による暴行事件や土地の強制使用を巡る「代理署名拒否」で対立していた政府と県の関係修復のため、橋本首相の意を受け、大田昌秀知事や吉元政矩副知事ら県関係者とパイプを築いた。

 「下河辺メモ」は、「沖縄問題を解決するために」と題した報告書で、橋本首相と大田知事の双方から意見を聞き、沖縄問題に対する具体的な施策をまとめている。「梶山書簡」は98年に梶山氏が下河辺氏に送ったもので、本土の基地反対運動を理由に普天間の移設先は辺野古以外にないと明記している。

 公文書館は「沖縄振興」「普天間基地問題」「アジア・国際」「沖縄全般」「オーラルヒストリー」「刊行物」の6シリーズに分け、各ファイルにタイトルを付け、公開する。下河辺氏の資料は、管理していた「下河辺アーカイブス」が昨年6月、県公文書館へ寄贈した。

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