那覇市内の認可外保育園に預けられていた生後3カ月の男児が心肺停止の状態で見つかりその後死亡した問題で、市が昨年11月に同園に対し、乳幼児の安全確保について12項目の改善を指導していたことが2日、沖縄タイムスの取材で分かった。市は1カ月以内に対応して報告するよう求めていたが、提出は本年度にずれ込み、市も改善状況を確認できていなかった。安全管理が不十分だった可能性がある。

指導事項が記載されている那覇市の立ち入り調査報告書

 那覇市は毎年、認可外保育園に立ち入り調査している。2021年11月の調査結果によると、同園は「乳幼児突然死症候群の予防」「必要な保育従事者数の確保」など12項目で改善を指導されている。

 那覇市の担当者によると、他の保育園と比べて指導項目は多め。時間帯によっては児童福祉法に定められた保育者数に達していなかったり、部屋が暗くて乳幼児の表情が確認できなかったりしたという。

 那覇市は改善報告があった後に再度立ち入りして確認する手はずだったが、提出が本年度にずれ込み、実施できていなかった。

 死亡事案を受け、この園は8月末までの休園を決めた。市は関係者への聞き取りを進めている。

 男児が亡くなったのは7月30日。一時保育を利用していた保護者が保育園に迎えに行くと、ぐったりとした様子だった。保護者が園から119番通報して救急搬送されたが、その後死亡が確認された。死因は調査中。

(社会部・矢野悠希)