首里赤平町で八重山料理「潭亭」を営む宮城信博さんのエッセー集。あまりにも面白いので思わず評者は次のような啄木まがいの歌を送ったくらいだ。「故里の噂(うわさ)なつかし潭亭の友垣の中にそを聴きに行く」(評者も同郷人である)。