家計のため大学を休学

 大学入学後も経済的な負担は切実な問題だ。

 県内の私大に通うトモコさん(21)=仮名=は今年4月、1年半ぶりに復学した。バイトで家計を助けるため、初年度後期から休学。現在は年下の友人に交じり、1年生をやり直している。「学ぶ人に優しい国であってほしい」と願う。

 難病を抱える父親は、トモコさんが高校の頃から働けなくなった。母親の仕事も不安定。入学後に家計が急に苦しくなり、住宅ローン返済に悩む親の姿を見て休学を決めた。

 休学中はバイトの掛け持ちでほぼ休みなし。それでも家に入れると貯金する余裕はなく、半年間のはずだった休学期間は丸1年延びた。

 復学した今も、週5日は働く。「1限目に授業がある日はつらい。朝7時に家を出て、バイトが終わるのは夜9時。帰宅後に勉強する時間はないので、バイト先に向かうバスの中で必死にやっています」

 バス代は1日千円以上。節約のため、親に送ってもらうことも多いという。

 「今の時代、普通の家庭でも奨学金を借りたりバイトしたりしなければやっていけない。みんなバイトで忙しいから、集まろうとしても深夜くらいしかないんです」とトモコさん。「教育は国の基礎。こんな社会でいいんですか」と問う。