闘牛が盛んな沖縄と徳之島の親善を銘打った「オールスター大闘牛大会」(主催=南部・宜野湾闘牛組合 後援=沖縄タイムス社)が4日午後1時から、うるま市の石川多目的ドームで行われた。久しぶりの大会は沖縄・徳之島の人気牛が参戦するとあって、午前10時ごろから闘牛場内や待機小屋付近では熱心な闘牛ファンが詰め掛け、闘牛談義をしながら大会の開始を待つ光景が見られた。

ファイティング大吉(左)に強烈な腹取りを決める伊田設備宝山

オールスター大闘牛大会 対戦結果(左が勝ち牛)

ファイティング大吉(左)に強烈な腹取りを決める伊田設備宝山 オールスター大闘牛大会 対戦結果(左が勝ち牛)

 大会注目のカードとなったシーの大一番戦は沖縄軽量級人気ナンバーワンのファイティング大吉(8勝1敗)と徳之島軽量級若手ナンバーワンの伊田設備宝山が激突した。

 場内の大きな拍手と声援の中、リング中央でゆっくりと角合わせた両牛は、いきなり激しく打ち合う展開。リング狭しと右に左に動き回る戦況の中、2分過ぎに宝山が大吉の体勢が一瞬崩れた隙を見逃さず、電光石火の飛び込みでリングサイドまで押し上げ、渾身(こんしん)の力で厳しく追い上げると、さすがの大吉も必死の形相で大きく敗走、リング内を数回走る回る完敗となった。

 闘牛ファン注目の大一番は歓喜とため息が渦巻く2分9秒の短期決着となった。リング内では激戦に勝利した伊田設備宝山を取り囲み、歓喜乱舞する応戦団のワイドワイドの声がこだましていた。

 封切り戦では徳之島代表の赤獣王が4連勝の波に乗って、弥生杯ミニ軽量級王座の龍星泉と激突。鋭いガン角を使いながら厳しく攻め込む赤獣王の猛攻に、龍星泉は防戦一方の戦況となり、1分45秒で敗走した。

 シーの9番戦ホワイトゴッドとまんぷく白嵐の若牛同士の戦いは25分を超す長期戦となり、一進一退の激闘にスタンドからは大きな拍手が送られていた。スタンドがどよめく中、一瞬、後ずさりするまんぷく白嵐めがけてホワイトゴッドが渾身の押し込みを見せると、白嵐が脱兎(だっと)の如く敗走し、28分14秒の激闘に幕が下りた。

 シーの6番戦では元沖縄軽量級全島一・竜輝美龍が、粘り身上の松力隆丸の挑戦を受けた。美龍は終始戦況を握る激しい攻め込みを見せ、19分8秒で激戦を制し、先場所の敗戦を払拭(ふっしょく)する復活の白星となった。

 シーの5番戦では荒技牛同士の二代目ゆうり鬼若と東山夢宝勝が激突。序盤から厳しく打ち合う両牛に、スタンドは大きな拍手とどよめきの嵐となった。鬼若が東山夢宝勝の鋭いガン角を強烈な掛け技で封じ込んで戦況を握り、厳しくリングサイドへ押し込むと強烈な腹取りがさく裂。粘っていた夢宝勝が逃げ場を求めて大きく敗走し、荒技対決は二代目ゆうり鬼若、7分1秒の力勝ちとなった。

 次回は「若手花形GP大闘牛大会」が11日午後1時から、うるま市石川多目的ドームで行われる。(宮城邦治通信員)