沖縄県警豊見城署は23日、外国為替証拠金取引(FX)への投資話で、会社員の40代男性が1985万円をだまし取られたと発表した。同署が詐欺事件として捜査している。

 同署によると男性は6月、マッチングアプリで知り合った女からLINE(ライン)上で「必ずもうかる」などとFXの投資に誘われた。講師役の人物をLINE上で紹介され、指示通りに県外の銀行口座に計13回、1985万円を振り込んだ。指示されてスマートフォンにインストールした投資アプリ内では、振り込んだ金が1億円以上に増えたように表示されていたという。

 男性は7月末、「増えた金を引き出したい」と講師役に連絡すると「手数料約1200万円が必要」などと要求された。不審に思って署へ相談すると投資話はうそで、詐欺と発覚した。

 同署は「必ずもうかるといった話には安易に応じず、不審な点があれば相談してほしい」と呼びかけている。

(社会部・矢野悠希)