大河のように流れ去った民衆の歴史の深部には逆流に抗した思想の水脈が沈み込み、いつしかそれが不死鳥のように生き返ることがある。 1956年からの沖縄の「島ぐるみ闘争」は72年の「復帰」実現によってひとつの到達点を迎えた。

あま世へ 沖縄戦後史の自立にむけて(法政大学出版局・2916円)
[読書]森宣雄、冨山一郎、戸邉秀明編「あま世へ-沖縄戦後史の自立にむけて」 民衆思想の源流たどる
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