■沖縄剛柔流空手道協会本部道場研修館 照屋幸栄・範士十段

道場生に型の手ほどきをする照屋幸栄館長(前列左後ろ)=那覇市小禄(下地広也撮影)

 那覇市小禄にある沖縄剛柔流空手道協会本部道場「研修館」の雰囲気は明るい。照屋幸栄・範士十段(76)が2005年に開設した。照屋氏は県空手道連盟の会長も務めている。

 「町道場があるからこそ伝統が守られていくんです」。地域に根差し、地域に開かれた道場として幼稚園児から60代まで幅広い年齢層の約60人が通う。

 照屋館長が空手の道に本格的に取り組んだのは中学2年の頃。近所の人の指導を受け、さらに地元の先輩に連れられ、沖縄剛柔流の開祖・宮城長順氏の道場に通い、後を継いだ宮里栄一氏や伊波康進氏に師事した。「良い師匠、先輩方に恵まれた。厳しくも楽しいからこそ続けられてきた」

 子どもたちを見守る照屋館長のまなざしは温かい。「継続が大事なんです」。謙虚にして礼儀を重んぜよ、慢心せぬこと、などといった師の宮里氏が残した道場訓を心に刻み、指導にあたる毎日だ。(運動部・新垣亮)