わらべ歌を通し、しまくとぅばの世界を楽しむ講座が10日、宜野湾市男女共同参画支援センター「ふくふく」であった。沖縄各地のわらべ歌を調査した県立芸大講師の比嘉悦子さんが歴史や文化的な背景を話し、「耳切(みみち)り坊主」などを歌った。30人余の参加者は子どものころに親しんだ歌を一緒に口ずさみ、楽しんだ。県文化協会のしまくとぅば普及人材養成講座の一環。

学術的背景と歌唱でわらべ歌の魅力を解説する比嘉悦子さん=10日、宜野湾市男女共同参画支援センター「ふくふく」

 比嘉さんは、長年の調査から見えた継承の変化を解説した。「1980年代に調査を始めたころ、『学校いかんたんどー』と言いながら、たくさんの歌を聴いていた明治生まれのお年寄りが、昔の歌をすらすらと歌ってくれた」。しかし「大正生まれの世代は学校教育を通し、童謡に親しんだ。一方沖縄のわらべ歌は、聞いてはいるものの、途中までしか歌えないことが多かった」と話した。

 沖縄のわらべ歌は子守、催事、天体気象、動植物、妖精、まじないなど多様なジャンルがあると指摘。「特に動植物に関する歌が多い。子どもたちが外で遊び、自然を歌にしたため」という。

 「いさとぅー(かまきり)」「王府まーい(まり)歌」など、参加者と一緒に歌い、歌を通して文化の豊かさにふれた。