戦力拮抗(きっこう)胡屋闘牛大会(主催・胡屋闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が25日午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われる。今年15回目の闘牛で胡屋主催は3回目。県内各地から選抜した実力牛や若手など20頭による10取組が予定されている。大会の冠詞通り戦力拮抗のカードがめじろ押しとなっており、激戦連発が期待できそうだ。注目は元徳之島チャンピオン天龍王が出場する結びの一番。昨年3月以来、1年3カ月ぶりとなる“超大物”の登場に闘牛ファンの関心が高まっている。

怒とうの押し込みで9勝目なるか、天龍王

一発大逆転勝利に虎視眈々(たんたん)の琉球赤鵬

戦力拮抗胡屋闘牛大会 対戦表

怒とうの押し込みで9勝目なるか、天龍王 一発大逆転勝利に虎視眈々(たんたん)の琉球赤鵬 戦力拮抗胡屋闘牛大会 対戦表

「大一番」天龍王─琉球赤鵬 

 天龍王はデビュー前から有望大型牛として期待され、2010年1月の徳之島元旦闘牛でデビューしたが、不戦勝に終わり、実質の初場所は翌11年10月。余力十分で狙琉邪を10分54秒で下し、期待に応えた。その後は休養と稽古に徹し、1年余にわたって戦力を蓄積。満を持す形で13年1月、3戦目で当時の無敵チャンピオン基山大宝の王座に挑戦。大宝を再三押し込むなど見せ場はつくったが、最強王者の壁は厚く、完敗した。

 同年6月トライアスロン闘牛で復活を果たし、10月の大会で再び王座挑戦の機会を得た。基山大宝の王座返上後にチャンピオンとなった康貴大力に勝利し、悲願の全島一優勝旗を獲得した。翌14年1月の全島大会で闘将恒夫丸をわずか44秒で退け初防衛したが、5月の全島大会で保岡大信玄に敗れ王座陥落。しかし、15年1月に復帰戦を飾った後、幸運にも3度目の王座挑戦。同年5月の全島大会でチャンピオン牛若丸牧山号を撃破し、2度目の王座獲得となった。

 10月の防衛戦にも成功し、ここから人気は急上昇。動向が注目されたが、タイトル返上で大一番(日本一決定戦)を選択。昨年3月沖縄に移動し、元沖縄チャンピオン吉村畜産☆光(旧名は古堅モータース☆若力)と激戦を繰り広げたが、敗れている。通算戦績は8勝3敗だが、これまでの戦歴から現在の闘牛界で屈指の強牛との位置付けだ。沖縄での王座挑戦を視野に入れていると見るが、今回の試運転が注目される。相手牛は地力の差があり、順当勝ちの公算大。

 琉球赤鵬(旧名は幸熊)も徳之島からの移籍牛。通算で今回が4戦目となるが、沖縄初場所となった今年3月の大会で宝主成号に敗れ、黒星が先行。徳之島での稽古の評判はよかっただけに、何とか立て直したいところ。大物相手に苦戦は必至だが、天龍王の調子次第では一発大逆転勝利も夢ではない。

「2番戦」仲村勝天─達也花形

 両牛前場所は黒星でどちらが復活の白星となるか。両牛、自在型の戦法でがっぷり組んでの消耗戦となるだろう。対戦開始5分を過ぎてのスタミナが勝敗のポイント。仲村勝天は1勝1敗、達矢花形は5勝4敗の戦歴。デビュー牛は7番戦の大生還と8番戦のあがりヤチャ坊。両牛とも700キロ台の小型牛ながら稽古の評判はいい。(又吉利一通信員)

 入場料は大人2500円(女性2千円)、中高生千円、小学生以下は無料。