幼いころから、写真の中のふるさと沖縄を眺めてきた。1945年は、白と黒の世界だった。沖縄戦の惨状は、目を覆いたくなるほどのむごたらしさ。子ども心に「今」とは断絶された別の世界のように思えたし、思いたかったのかもしれない。

1935年、糸満中心部の標高20メートルの丘、山巓毛(さんてぃんもう)から西を見て撮影された町並み。赤瓦の家々が軒を連ね、漁師町の繁栄ぶりが分かる(朝日新聞社提供)
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1935年のあの日を取り戻す・・・白黒写真をAIで着色 断絶ではなく、地続きの「今」につなげる
2017年6月23日 18:00有料
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