6月の4連戦闘牛大会の最終戦「胡屋闘牛大会」(主催・胡屋闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が25日午後1時から、うるま市石川多目的ドームで行われた。早くから詰め掛けた熱心な闘牛ファンに交じって、スタンドでは米国人の家族連れや観光客が闘牛の迫力に一喜一憂、大きな声援を送っていた。

楓一力(右)を掛け押しで攻め込む背白花形

胡屋闘牛大会 対戦結果(左側が勝牛)

楓一力(右)を掛け押しで攻め込む背白花形 胡屋闘牛大会 対戦結果(左側が勝牛)

 闘牛ファン注目のシーの3番戦では、徳之島から移籍の期待牛楓一力(元三代目日本トガー)が、ベテランの荒法師背白花形と対決。背白花形は昨年2月、準全島旧正月闘牛大会で蜂男トガイー来夢に敗れて以来の参戦。一方、楓一力も今年5月の徳之島大会で敗戦、場所を変えての復活戦となった。

 両牛はリング中央で激しくぶつかると、厳しい打撃の応酬を繰り広げた。リング内狭しと激しく動き回る戦況の中、戦歴豊富な背白花形は、得意の掛け押しで間髪入れずに厳しい攻め込みで楓一力を圧倒。スタンドが大きくどよめく中、先手先手と攻め続ける背白花形の闘志に気後れした楓一力が、にわかに戦列を飛んで敗走。3分10秒の激戦は、闘牛ファンの懸念を払拭(ふっしょく)したベテラン背白花形の復活の白星となった。

 シーの5番戦では期待の若武者大進彩風とベテラン三銃士が激突。両牛はリング中央でぶつかると、厳しい打撃戦と、相手の懐を狙って激しく動き回る戦況となった。大進彩風が掛け押しで三銃士を揺さぶり、強烈な押し込みから飛び込んで追い上げると、三銃士がたまらず敗走し、3分34秒の激戦に終止符が打たれた。

 シーの6番戦では突き割り得意の倫輝花形と、切り返しからの速攻で勝機を探る二代目牛神サンダーライガーが激突した。得意の突き割りで先手を握った倫輝花形に、我慢強く切り返しを狙うサンダーライガーの激戦に、スタンドからは大きなどよめきが起きた。観衆が固唾を飲んで戦況を見守る中、一瞬のすきをついたサンダーライガーが電光石火の腹取りで押し込むと、倫輝花形が脱兎(だっと)の如く敗走し、4分4秒の決着となった。 

 シーの大一番戦では元徳之島全島一の天龍王がお披露目参戦となったが、気迫に怖気付いた相手牛の琉球赤鵬に戦意がなく不戦勝となった。

 大会ではベテラン牛のモア、背白花形の復活勝利に闘牛ファンからは大きな拍手が送られていた。(宮城邦治通信員)