「お前のようなスパイがいるから日本がやられる」 1945年夏。西表島南風見の浜。波照間寛さん(89)の目の前で惨劇が起きた。陸軍中野学校出身の山下虎雄が台湾人の男性を激しく殴っていた。 男性は西表島炭坑の作業員。戦況の悪化で炭坑が閉鎖になり、山でイノシシを捕って、避難小屋で物々交換を持ちかけていた。