[反ヘイト]

 お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔さんが10日、糸満市新川区公民館で開かれた企画展示「知ってほしい ヘイトスピーチのこと」を訪れた。沖縄や外国ルーツの人々を標的にしたヘイトスピーチの展示を見て、県が検討中の条例に「しっかり罰則を入れるべきだ」と注文した。

 サッカーのワールドカップ(W杯)で日本人サポーターがスタンドのごみを拾ったことが美談として報道される中、村本さんは「インターネットの中もごみだらけ。W杯と同じくらい、みんなに見られている意識でやってほしい」と突っ込んだ。

 那覇市でのライブを前に来県中。主催した市民グループ「沖縄カウンターズ」のメンバーとも話し込んだ。「ヘイトスピーチは命の危険がある。傷口と同じでふたをすると化膿(かのう)して悪化するので、こうやってさらして直す必要があると思う」と語った。

 2日間の展示には県議4人や県の担当者を含め113人が訪れた。(編集委員・阿部岳

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