[新春 TOP INTERVIEW 2023]

 -2022年を振り返って。   

 コロナ禍からコロナ前の日常に近づき始めている空気を感じながら新年を迎えましたが、ウクライナ情勢や円安による物価高騰により沖縄経済の先行きが見通せません。昨年は、どんな状況にも適応できる企業であれと「コロナに負けるな」を合言葉に走り続けた1年でした。また「ウェルビーイング」と「ファンベース」のプロジェクトを立ち上げ、社員が働きやすい環境づくりの取り組みも始めました。テレワークやビジネスカジュアルを導入、積極的な女性の管理職・役員への登用に加えて、中核事業会社で総合物流業の「あんしん」が男性社員25%、女性社員100%の育児休業取得率を評価頂き、沖縄県から「ワーク・ライフ・バランス企業」の認証を受けたことはとても励みになります。

 -ソリューション事業本部を立ち上げました。         

 コロナ禍への対策で、行政サービスの財源にも深刻な影響を与えています。そこで、PFIやPPPといった民間資金や知見を活用した「街づくり」の重要性が増すとの考えから、ソリューション事業本部を立ち上げました。また、DXの推進にも注力し、サーバーからクラウドへ情報インフラの移行や電子契約システムの導入も完了しました。「あんしん」においては、新たな倉庫管理システムの活用がスタートしています。

 -広告宣伝事業の展開は?    

 中核事業会社で広告コミュニケーション業の「宣伝」は、コロナによる影響から苦戦を強いられましたが、何とか踏ん張ることができました。昨年秋に開催された第7回世界のウチナーンチュ大会では、エンタメコンテンツの企画・開発会社「あしびかんぱにー」と連携し、沖縄発のメタバース(仮想空間)でのバーチャルイベントが初開催され、動員数が10万人を突破しました。今後も、沖縄を盛り上げるコンテンツ開発やイベント企画に積極的に取り組んでいきます。

 -23年の重点施策は。      

 浦添市牧港に「あんしん」が「日本GLP」と共同で開発中の県内最大級の大型物流施設が2月末に完成します。4階層延べ床面積約1万7千坪、1階と3階にはコンテナ車に加えて、78台のトラックが同時に接車することが可能で、沖縄の物流の玄関口の那覇港から15分圏内でアクセスできます。お客さまの在庫管理コスト削減はもとより、荷待ち時間の短縮や共同配送などで物流を効率化し、二酸化炭素の排出を削減することで、交通渋滞の緩和やSDGsへの貢献も期待できます。

 -今後の展望は。        

 景況はまだまだ厳しいですが、先の弊社中核2事業会社をはじめ、「車輛(しゃりょう)館(車輛販売)」や「ショップス(店舗運営)」など、グループ機能を総動員し、お客さまと沖縄への貢献を果たします。そして後継者不足の課題解決に向け、M&Aにしっかり取り組み、新たな事業の柱を構築していきたいと考えています。

 あさと・しげのぶ 1969年生まれ。2004年に「信羽(現シンバホールディングス)」を設立しCEO就任とともに、企業グループ「シンバネットワーク」を設立。09年日本青年会議所会頭、11年沖縄観光コンベンションビューロー会長歴任。

Personal Question

(1)新入社員に薦めたい本や映画(2)思い出に残る旅(3)沖縄の持つ魅力・好きなところ

Answer

(1)壬生義士伝(浅田次郎著) (2)岩手県の小岩井農場敷地内にある一本桜の花見 (3)懐の深さと生命力