東アジアでの安全保障面の緊張緩和を目指し、沖縄県は2023年度、新たに「地域外交室」(仮称)を設置する方針を固めた。複数の関係者が明らかにした。県庁内の各部局が推進する地域レベルの国際交流や国際貢献に関する事務を横断的に総括する。沖縄に近い台湾海峡で米中の武力衝突(台湾有事)への懸念が高まる中、県はアジア諸国との歴史的なつながりを通した独自の「自治体外交」に乗り出す構えだ。

 玉城デニー知事は設置後、県の地域レベルの国際交流や貢献への理念や基本的方向性を盛り込んだ「地域外交基本方針」(仮称)の策定も目指している。...