沖縄県警うるま署は12日、酒気を帯びた状態で車を運転して道路を逆走し、対向車に正面衝突して2人にけがをさせたとして、道交法違反(酒気帯び運転)と自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで、米軍ホワイトビーチ所属の1等水兵の男(20)を現行犯逮捕した。

 1等水兵は体調不良を訴えて海軍病院に搬送され、精密検査のため約1時間40分後に釈放された。衝突された車の運転手と同乗者は左膝などを打撲した。同署によると、1等水兵の呼気からは基準値の約3倍のアルコールが検知された。署は今後、任意で捜査する方針。

 逮捕容疑は、同日午後11時ごろ、うるま市与那城屋平の海中道路で、酒気を帯びた状態で普通乗用車を運転した上、道路を逆走して対向車に正面衝突し、運転手と同乗者の2人にけがをさせた疑い。

 署によると、1等水兵の車は平安座島方面から屋慶名方面に向けて第2通行帯を進行していた。平安座島方面の道路入り口から約3・5キロ先で対向車と衝突した。

 通報者の20代女性は「逆走する前、1人で車内をばんばんたたいたり、こちらを見てにやにやしたりしてすごく怖かった」と語った。一緒に目撃し、逆走する1等水兵の車を追跡したという20代男性は「時速100キロは出ていたと思う。全く追い付かなかった」と話した。